王寺町 相続遺言--王寺町弁護士事務所の窓から

2016-12-20


奈良県王寺町の弁護士、中西達也法律事務所でございます。

銀行の窓口では、年末が近づくと相続などの手続きに訪れるお客様が多いとのお話をされていました。きっと相続の争いが無いご家族か、争いに決着がついたご家族か分かりませんが、相続関係の手続きは年内に終了させたい気持ちがよくわかります。
当事務所は相続のご相談も数多く取り扱っています。
円満にご親族様同士が分割をなさっている依頼者様もいらっしゃいます。その際、弁護士が分割協議書を作成すること、相続人さまに相続手続きについてのいくつかの権限を委任していただき実行することが主な業務となります。その一方、争族といわれている調停・審判に発展する依頼者様が多い事も事実です。
財産額が少ないからと侮ってはいけません。家庭裁判所に持ち込まれるケースでは約七五パーセントが財産額が500万円以下という統計も出ています。
核家族化が進み、権利が主張しがちな世の中です。遺言書さえ作成していれば安心だという訳ではなさそうなご相談も数多く見受けられます。
お正月などはご親族様一同が一度にそろいます。親が元気なうちに相続対策をすることがポイントです。
さて、「相続・遺言」と聴いて「我が家は、親は、分けるような財産が無いのでもめる訳がない。」とお考えの方が多いと思います。もし、資産としての財産が土地、家屋だけであったり、みなし財産で若かった時にかけていた死亡保険があったり、トラブルの原因を洗い出しても多種多様。亡くなった故人のことなので相続手続きを始めて知り得た事実が発覚する事もあります。いままで仲の良かった兄弟姉妹がまさに争族に発展し絶縁してしまう場面もあります。また、故人に借金のある可能性がある場合は債務も「相続」されますので一刻も早く弁護士へ相談してください。
そうならない為にも元気なうちに「遺言書」の作成をオススメします。
「遺言書」なんてと思われている方、簡単なご自身のエンディングノートの作成でもいいと思います。

(H28.12.20)

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